福岡の茅葺き民家


福岡市の北東新宮町に在る、伝教大師が1200年前唐から帰ったとき灯した火が途絶えずに有ると言われる横大路家を訪ねた、成る程「千年家」と言われるだけあって天井に積もった千年の煤を映して差し込む光は荘厳な物でした。
おそらく生活している最後の「三つ棟造り」民家であろう平川家を改築前撮影する事が出来た。平川家は合所ダムの上流、浮羽町、田篭、町外れの荒々しい川と巨木に囲まれ、もう直ぐそこは大分県と言う山奥に在った。九州に広く分布した「くど造り」民家と構造的には類似するが、佐賀平野に見られた大型の民家と違い、山奥の為か小規模でした。
浮羽町、葛篭の棚田は町が自慢するだけあって見事だ、天まで見上げる様な畦道に彼岸花が真っ赤に咲く頃是非また来てみたい。

  
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浮羽町田篭     1997-8  

    平行三棟造りですが佐賀地方と異なり 小振りである。

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新宮町大字上府   1997-8     

   1200年の間に改築はされたで有ろうが  1200年炎を守って来た信念に頭が下がります。

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添田町津野添田   2010-10

九州でも山間部の民家は大型でした、 重文 数山家    

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犀川町帆柱     2010-10  

どの方面から入ってもヘアーピン・カーブ の連続、英彦山の奥、重文 永沼家