兵庫の茅葺き民家


『五つの顔を持つ県』と言われますが、他県では県内の民家に余り変化はなく殆ど同一の形をして居ますが、兵庫では摂津、播磨、但馬、丹波、淡路とそれぞれに個性の強い姿を見ました。
京都の項で記しましたが関西の民家は気象、天候の重圧に抗して建てられのでは無く,裕福さを誇るかの傾向があるようですが、兵庫では強く感じました。 特に摂津・播磨かけて目藁と呼ぶ造形的に美しい針目覆いを置く家がまるでその形を誇る様に、競う様々な姿で見ることが出来ました。神戸市北部から丹波方面では折茅を杉皮で巻き、丸竹で押さえたカラスオドシと呼ばれる棟押さえを5〜9個並べ中には十数個並べた豪華な屋根も有りました。
最近神戸市北区役所内に「茅葺き係り」という部署が出来、神戸は日本で一番茅葺きの民家が残って居るそうです、お尋ねになる前にお問い合わせをお勧めします。

  
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芳賀町斉木   1974.3 

    山陽道 西播磨地方に多く見られた造型的に美しい              針目覆いの民家 。

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篠山町八上上 2000.4   

   篠山城下を少し離れた旧街道に裕福そうな民家が              列んで居ました。

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淡河町神田 2000.4

神戸北区では様々な形の民家を見ることが出来ました              その内の一つ。    

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三田市木器 2001.5 

    三田、宝塚を過ぎると丹波型が多くなります。