三重の茅葺き民家


都に近く東海道の上がりも間近、古来の伊賀街道、伊勢本街道、江戸期お伊勢詣りで賑わった道、 色々な街道がありますが県内の民家に大きな特徴は見当たりませんでした。 東海道沿いの亀山、関、奈良方面の柘植、上野、名張は大阪にも近く商業が盛んで経済的に豊な 大型な民家の寄せ棟が多く有りました、伊賀造りと呼ばれる大きな幅広い箱棟で破風に抓格子 入れた豪快な造りです。
美杉村という美しい名前に惹かれて行った、名張から伊勢本街道へ向かう名張川沿いの上長瀬か ら太郎生かけての数キロに、寄せ棟の煙出しが変化を初めて入母屋に変わって行ったのでは? と思わせる様な全国各地の入母屋と違うシンプルで端麗な入母屋民家が連なっていました。

  
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名張市上比奈知 (1976-11)

    主家に別棟、土蔵、納屋そして広い 敷地いかにも裕福そうな民家が多い 名張川沿いの集落

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  上野市寺田  (1971-1)

   土地の人の話では薬その他商売で 成功した家が多いとのことですが ゆったりとした棟の線堂々とした 箱棟、鮮やかな白の土塀、見事。

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美杉村三多気 (2002-9)            

    伊勢本街道を少し伊勢方面に下った 所の有名な三多気桜の集落、他の地方 では余り見ることのない、美杉村独特 の入母屋民家。

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伊賀町柘植  (1971-5)

    昭和46年まだ町なかに茅葺きがかなり 有りました、SLが現役で町の手前加太峠 でのSLの峠越えはファン注目でした。