佐賀の茅葺き民家


民家の形としては岩手の「南部曲り屋」と共に強い特徴を持つ「くど造り」民家の撮影に入ったのは比較的早くかなり良い絵が撮れました。「くど造り」の由来は上から見た形が台所の竈「くど」に似ているからと言われますが、この形になったのには色々な説があります、
(1)毎年来る台風の強風に対して抵抗を減らす、(2)有明湾に面した平野で大木の入手が困難、(3)江戸期大名が屋根の高さで税を取り立てた、(4)南洋系渡来民の住居型式(分棟型)のなごり、等有りますが私としては(4)である気がします。

  
saga-1

武雄市小楠     1974-6 

    典型的な「くど造り」小楠地区に たくさん在りました。

saga-2

白石町喜佐木    1974-6    

   有明湾沿いは殆どこの形でした。

saga-3

武雄市南永野    1977-7   

山間部に入ると寄せ棟になり、この家は 土壁でした。倉?    

saga-4

伊万里市有田    2010-10 

    有田、柿右衛門本家。