徳島の茅葺き民家


日本の三大秘境の一つ祖谷山は飛騨の白川郷、肥後の五家荘と共に室町以前の権力争いに敗れた人達の悲しい『落人伝説』に包まれています、どちらも車時代の今日、こんな所へ良く来たな言う奥深い山奥ですが、何れも狭い山間の土地に(白川郷は別)驚くほど立派な屋敷を構えて居ます。
1983年祖谷山へ撮影に行った時丁度阿佐家に新任の挨拶に来た駐在さんがこれからパトロールの際じっくり祖谷山を記録したいと言われていましたが、拝見させて頂きたいものです。 徳島市から池田町の吉野川沿った伊予街道には歴史ある町が続き由緒ある民家を見ることが出来ました

  
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東祖谷山村阿佐  1998-5 

    綺麗な山ですね」私の言葉に「いや、死んだ山だよ、 杉の植林で生物連鎖が絶たれ兎一匹、虫一匹居ない、 昔は良かった」との話でした。

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美馬市木屋平   2009-7    

   祖谷山が平家の伝説ならこちらは南北朝以前からの由緒ある家系。

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板野町阿波川端  2009-7

吉野川沿いの大庄屋として管理、洪水時の防水に要した大人数の炊き出しの為の炊事場用煙出しの在る民家。    

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徳島市応神町   2002-9  

    藍の生産、藍染めの小屋、伝統の有る「四方蓋造り」の民家。