鳥取の茅葺き民家


日本で一番知名度が低い県と言われて居ますが、取材も遅れてしまい何とか撮れたのは2010年秋でした、それでも最後に残った活きている民家を撮る事が出来ました。 鳥取では瀬戸内海沿いの県とは異なり日本海沿いに重文に指定される民家が多く在り山間部に入ると小規模になっているのを面白く感じました。
これはあくまでも素人の私見ですが、鳥取、旧伯耆の国は古代から中世、明治になり西洋の近代製鉄法が入るまで日本の鉄生産の8割を占めていた地域でした、日本独特の「たたら」製鉄法には砂鉄と大量の炭が必要とされ、薪、炭用木材の入手の為広大な土地を持つ様になり、又鉄財の取引、運搬で大きな利益を上げた豊かな家が生まれたのではないかと想像します、有る家では大きな庭園から見える借景の全て、又山間部では周囲360度見える限り自分の土地であると聞いた事があります。

  
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琴浦町篦津    2010-11

    日本海沿いに数在る重文民家の一つ。

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八頭郡八東町用呂 2002-9

   瀬戸内海側岡山、広島、山口では山間部 に多い大型民家が日本海沿いに多く11・13 以上の棟木を載せて居ました。

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八頭町三山口   2010-11

鳥取でやっと撮れた活きている民家  二棟の内の一軒、この付近から山間部 の民家は小型になって居るように見え ました。      

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智頭町奥村    2002-9

    八東町から智頭町には02年までかなり 民家が残って居ました、谷間に手作り ベーカリーがあり驚きました。