和歌山の茅葺き民家


僅か5回訪れたに過ぎませんが、静岡.愛知等と同様に温暖な地域の民家に余り大きな特徴は見ることが出来ませんでした。高野山付近、紀ノ川沿い、熊野へ向けての山地とも穏やかな寄せ棟で、棟の造りは置き千木ではなく針目覆いでした。
熟練の手さばきで柿を剥き串に刺していたお婆ちゃんの話では、東京の子供達に送っても近頃いい顔されない、もう送らなくてもいい、などと言われるそうだが、春から手入れを繰り返し秋には集落中を真っ赤に染め上げて作られる「かつらぎ」の干し柿は一度食べたら止められない最高の味覚でした。

  
waka-1

清水町 日物川  (1999-5)

    清水町に限らず紀伊半島、熊野への道は 急な谷の連続である、撮影していても足 を滑らせて落ちるのではないか心配する 所ばかり。

waka-2

  清水町 沼    (1998-9) 

   険しく細い坂道を上がると、頂上付近に 立派な舗装道路、見事な棚田を過ぎると この家がありました。

waka-3

かつらぎ町 神野  (1998-5) 

丹波風より破風口の小さい温和しい入母 屋で棟を押さえた板をこの付近から西に 多い杉皮を巻いた針目覆いでした。
   

waka-4

九度山町 細川  (1974-5) 

    高野山への観光道路が出来たばかりの頃 撮ったものです。