神奈川の茅葺き民家

神奈川の民家

神奈川の民家がこの地域に広大な田んぼ、畑、特別な産物が無いに関わらず、ゆったりとした造りに成っているのは温暖な気候ばかりではなく、江戸時代大名の参勤交代が主な利用であった東海道が、中期から繁栄した商業経済で盛んになった流通と庶民にまで及んだ旅の流行で大いに賑わい、また大山参り江ノ島巡り遊山旅の大山街道、末期から盛んになった養蚕業で横浜港へ運び込む荷の北関東、甲信、福島方面からの輸送路として厚木街道、鎌倉街道、川崎街道と幾つもの街道が神奈川を通っていましたので、近隣の農家は宿場の宿、茶店への米穀、薪炭、塩、魚、の供給でかなり潤って居たそうです。
黒船の来航以来下田、浦賀の連絡、警備に大名でなく旗本の管理地が多かったこの地では名主や豪農の力を利用した様子で各地に立派で豪華な長屋門を持つ民家が現在でも何軒か残っています。

            
kana-b-1  港北区鳥山    (1981.5)
kana-b-2 小机町新羽    (1978.1)
kana-b-3  旭区上川井    (1977.1)
kana-b-4  厚木市白根    (1979.11)
kana-b-5 足柄上郡山北町  (1976.3)
kana-b-6 港北区勝田町   (1981.5)
kana-b-7  二宮町小船    (1976.3)
kana-b-8  厚木市白根    (1979.5)