新潟の茅葺き民家

新潟の民家

40年以上昔、十日町から未舗装のガタガタ山道の峠を幾つか越え松代、松之山に 着いた時は“これは、豪い所へ来た”と言うのが実感でした、長野や飛騨ほど高 地では有りませんが、重々と続く越後の山々は遥か遠くまで霞んで、戦後民家研 究が盛んになった時期、研究家の諸先生が殆ど近づかなかった事が解った気がし ました、その代わり全国を旅してこんなに見知らぬ写真家に親身になって、優しく、 丁寧に接し世話をしてくださった所は他に有りません昔の日本人の人情が手付か ず残っていた所でした。 山古志、松之山の魅力は何といっても、汗と労働の長い歴史に刻まれ見事に整備 された美しい棚田に映える民家の姿です。朝靄の中からぼんやり浮かびだす民家 が山の端に顔を出した朝日にキラリと輝く姿は民家探訪ではなく写真家の意欲を 誘い飽きもせず何回も通わせてくれました。

            
niigata-b-1    出雲崎町久田   (2000.5)
niigata-b-2 十日町市東枯木又  (1985・4)
niigata-b-3   津南町大赤沢   (1985・5)
niigata-b-4    松之山町天水越  (1979・5)
niigata-b-5 松之山町天水越  (1979・5)
niigata-b-6 松之山町中立山  (1979・5)
niigata-b-7   六日町広堀 (1985・5)
niigata-b-8 佐渡郡畑野町多田  (1996・10)