滋賀の茅葺き民家

滋賀の民家

全体としては棟押さえの鞍木(千木)の載っていない寄せ棟でしたが他の地域とは少し赴きの 違ったこの地方独特姿でした。古代から江戸期の日本海交易で京への近道として使われた敦賀 から琵琶湖への塩津街道、木之元、西浅井町、集福寺、塩津町にイカ造り(伊香造り)と呼ば れる全国でも珍しい形の民家が有りました、由来は分かりませんが妻入りが多く棟の押さえは 主に杉皮でその上5本の竹を平行に置き押さえて居ます、杉皮・竹とも破風口より少し突きだ し、葭を鞍型に置いた破風口の飾りを5本の竹で扇型に押さえた、珍しく又美しい姿でした。
湖東地区永源寺町のダム奥の山間地で隣三重県に見た様な破風口の小さい民家で土地の方が葭 (アシ)でなく厳選した葦(ヨシ)で葺いたと自慢する美しい屋根を見ました。

            
shiga-b-1   西浅井町塩津  (1974・8)
shiga-b-2 マキノ町山中  (1974・1)
shiga-b-3   マキノ町山中  (1974・8)
shiga-b-4 朽木村打明   (1974・4)
shiga-b-5 滋賀町坂下   (1971・6)
shiga-b-6 永源寺町蓼畑  (2002・2) 
shiga-b-7 木之本町杉本  (1973・11)
shiga-b-8 西浅井町集福寺 (1977・1)